美術館行こう。

 
 

神田日勝記念美術館は、北海道に生きた神田日勝さんの油彩作品が常設されている美術館です。画家の生活に根差したものを力強く、そして正直に描いた作品群に胸をうたれます。

 
 

日本の美術館では一人の芸術家の作品をまとめて常設しているところは少ないように思います。

たとえばピカソのことを知りたいならバルセロナとパリにそれぞれピカソ美術館があるし、モネの作品が見たいときはパリのマルモッタン・モネ美術館に行けばいつでも見られます。でも日本では、この作家ならこの美術館といえるところはごくわずかではないでしょうか。

 
 

もちろん、イベント気分で特別企画展示へ刺激を求めて行くのも楽しいし、今流行しているアートフェアなどもとても楽しいですが、フェス的な要素が強いそういった場所では気をつけていないと欲求を満たすことに終始してしまいがちな気がします。

 
 

美術をどれだけ楽しめるかは、どれだけ自分に正直になれるかではないかと思います。それは作り手であっても鑑賞者であっても同じ。自身の根本にある願いに焦点をあて、素直に表現することができたならそれで充分満ち足りるものです。内からあふれ出る豊かさというものは少なからずまわりに何かをもたらします。神田日勝さんがそうなのだと思います。画家という生き方を一編の小説を読むように味わうことのできる美術館って、やはりいいものだと思います。

 
 

欲求に従って楽しさを追うのもいいですが、欲求を満たすことは不完全さを外部から補うこと。常に何かで埋めつづけなければ満たされないし、外部から取り込むものが必ずしも自分の願いにマッチしているとは限りません。欲しいものだと思っていたのに・・・なんか違う?という満たされなさ虚しさを同時に生みだすおそれもあろうかと思います。

 
 

現代社会では正直さと欲求のまま生きることとをつい混同してしまいがちになりますが、そんな悩める人にこそ美術鑑賞をおすすめしたいと思います。ついでにわたしの作品も観て行ってくださいね。なんちゃって。

 
 

まだ書きたいことがありますが長くなったのでまた明日。

 
 
 
 
 
 


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