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2017.04.19 | BLOG

新年の初3つ

更新が少なくて遅いというご意見いただいてまして、すみません。
昨年からというもの、ワードプレスの改行プラグインを探すのが面倒で、手打ちで改行していたのだけど・・・(中略)・・・それでアップロードまでに至らず放置の記事多し、なのでした。

そんな放置箱の中からランダムにひとつ、今さら公開してみます。
いつ頃の記事か想像して楽しんでいただければよろしいかと思います。自由ですみません。

 
 
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花びら餅

 

2017初菓子

そえ田 花びら餅

 

 

あけましておめでとうございます

 

札幌はここ最近気温が低かったですが、今日は春かと思うような生ぬるい朝です。気温なんと3℃ですって。雨が降り、どこもかしこもざくざくのびしょびしょです。雪まつり大丈夫なんでしょうか。寒いのはたしかに嫌なんだけれど、ちょっと気になってしまいます。

 

 

わたしの新年の「初」を3つご紹介させていただきます。
 

1、初詣

お正月はお天気に恵まれましたね。いい一年になりますようにと3度初詣へ参りました。一度目は実家の隣にある神社へ。2度目は北海道神宮へ。3度目は念押しにご近所の神社へ。(あ、2度目と3度目というのは初詣ではないですね。)とにかく、今年は御利益3倍のはず。これで安心です。

 
 

2、初鑑賞

今年の初鑑賞は北海道立近代美術館へ片岡球子展を観に行きました。

描く作業も好きだけど、いいなと思ったものの要素を具体的に吟味する時間も、描くのと同じかそれ以上くらい好きです。ひととおり観て会場を後にし、近所の喫茶店で待ち合わせていた友人とひとしきりおしゃべりした後、またその魅力について反芻しながら地下鉄に揺られ揺られて帰りました。気高さあふれる展覧会から一年分の活力をもらってきましたよ。

 
 

3、初夢

昨年末に劇場で観て気に入った映画『ファンタスティック・ビースト』の別バージョンを初夢でみました(笑)

トランクではなく、正方形のマス目が並んで印刷されたカードを片手に、4人1チームでファンタステッィクな動物やドラゴンや妖精などを集め歩くスタンプラリーに参加するという内容でした。全部のマス目に生き物を集め、そろそろゴール間近、というところまできたのに、どんでん返しのアクシデントが起きて振り出しへ戻ることになり…とにかく可笑しくって楽しい夢でした。

そしてこれ、夢だからもちろん無料です。
夢は無料。無料で映画の別バージョンを見られるって、おトクだと思いませんか。
「これ、すごい発見!発明?特許取れる!?特許ってどこで取れる?待てよ、女性がそんなこと言うとまたアレか。これは先ずフェミニズム運動に賛同表明か・・・」で目覚めた2017年。

 
 
 

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 
 

 

 

 

 

2017.04.11 | BLOG

春宵一刻値千金

日が長くなってきましたね。

まだ三寒四温ですけれど、日中の陽ざしがあたたかくなって、水張り作業がはかどります。
パネルに和紙を張りこむ作業はかなり慎重にやります。気持ちが引き締まるので好きな作業。
た、たのしい。

気温の低い時季と湿度の高すぎる日はなかなか苦労する作業ですが、こうもお天気がいいと何枚でも張りたくなってきます。
でも必要以上やるとアトリエがパネルだらけになってしまうので、ぐっとこらえて。都度使う分だけ。

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さてさて
午後も気分よく作業していたら、思いがけず吉報来たり。
もっと張りたい気分を抑えて、ちょっとだけ祝い酒(ノンアルコールビールだけどね^^)といきますか。

西日がうれしい春の宵でした。

 

 

 

 

 

 

2017.04.06 | BLOG

最近のつれづれ

最近行ったとこ。自分のことではないんだけれど願っていたことが叶ったので、お礼参り行きました。
歩きまわった後の午後のおやつ、おはぎが格別でした。また食べすぎです。
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最近知ったこと。地球上の男子の数が35億。(あと5000万)ということはですよ、全人口はその倍。多い!
あと、今アメリカではジャスティンビーバーという歌手がとても人気だということ。YouTubeの影響力はすごいってこと。このまま I have a pen.とかが「日本英語」としてメジャーになったらいいですね。

最近みたもの。知人に教えてもらって読んだ『3月のライオン』という漫画が、たまたま映画化されててしかも現在上映中だと知り、さっそく観に行きました。将棋を知らなくても楽しめるストーリーでした。(たぶん知ってるともっと楽しめそう)そして現在、高橋一生を追い抜く勢いで佐々木蔵之介がわたしの中で急上昇中です。胃が痛そうでしたけど演技の迫力がすごい!

最近思ったこと。その漫画もそうだし、ちょっと前まで放送してたテレビドラマ『カルテット』もそうなんですけど、これって「教科書」だよなぁと思いました。村上春樹作品などもそうだと思います。倫理とか哲学みたいな話でなく、もっと現実的でファニーで実践的な。

最近思うこと。中学校の授業に柔剣道を取り入れる案があるそうですけど、銃剣道よりもジョーク道とかどうですか。だって現実的に考えて何かから身を守らなければならない場面って、一番ありそうなので振り込め詐欺とかですけど、電話の向こうの相手に銃剣道じゃ太刀打ちできない。反射的に、マネーは振り込まねー、と言える方がよっぽど役に立つと思いますよね。そう思いませんか。

最近のつれづれでした。

 

 

 

 

 

 

2017.03.17 | BLOG

テレビのはなし

暑さ寒さも彼岸までというようですが、今日の札幌はまさにその通り。

マキさんっぽく雑誌眺める

 

日差しが温かいので気持ち良いです。午後の陽ざしの入るアトリエで、展示会終了後の事務仕事をしながら、小沢健二の新譜を聴き、まだ見ていなかったテレビドラマを今日は見ました。

 

テレビドラマは、夢を捨てきれない4人の音楽家の話。おもしろくて欠かさず見ています。

登場する4人の夢、はじめは夢というよりは頼りない期待のようなものなんだけれど。けれど、互いを受け止め、まるで家族のような愛情を育むうちに・・・といった感じの展開です。(これから見ようと思ってた方がいたならゴメンナサイ)

 

夢と愛はセットですね。愛のないところに期待を敷き詰めるのは良くないことです。そういう、すごくシンプルなことが核のドラマなんだけれど、毎回ハラハラドキドキなエピソードが用意されていてミゾミゾさせられます。

 

茨木のり子さんの「落ちこぼれ」という詩そのまんまの感じに、人間味あふれるキャラクター達が魅力的ですよ。このドラマをネタに今、友人と意見が分かれているので近いうちに激論対決せねばなりません。(笑)たまにはいいでしょ。

 

そして来週が最終回です。

わ、わたし、カルテット・ロスになったらどうしましょう。心配です。あ、それはカルロスですかね。なんか外国の自動車メーカーの社長さんみたいですね。

 

テレビの話でした。

 

 

 

 

 

 

 

2017.03.13 | BLOG

日本橋の春

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日本橋三越本館6階の画廊にて個展開催しております。初日からたくさんの方に駆けつけていただきまして、本当にありがとうございます。はやいものでとうとう明日が最終日です。

 

 

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画廊の上の階でのランチも美味でシアワセ♫

 

 

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毎朝、駅近のお不動様にご挨拶してから会場へ。

おかげさまで〇十年のベテランの方からありがたいヒントを賜ることができました。こちらもありがたや。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

↓Twitterアカウント開設。こちらもよろしくお願いいたします◎

https://twitter.com/amanatsu_aono

 

 

 

 

 

 

2016.12.31 | BLOG

趣味のこと

最近、知人で「何か趣味を持とうと思って、最近、新しく趣味はじめました!」と言う人がいてちょっと面白いなと思いました。
趣味を持とうと思う、っていうのも面白いし、趣味を始める、っていうのもなんだか面白い。

 

趣味の意味をどう捉えているかで、人によって位置づけの変わってくることだと思います。
楽しくてそのことを考えずにはいられないこと、と考える人もいれば、普段の仕事などから解放される時間のことを指していう人もいるかも。どちらでもいいと思いますけれど、わたしは前者。

 

ちなみに自分の中でわりと高い位置にある趣味といえば、これ。

 

「本や映画で見た、実際には見たことない食べ物を再現する」

 

楽しいですよ。
稀にですが、これは成功!と言えるものもあったりします。

 

最近の大ヒットは、小中学生の頃に大好きだった少女漫画に登場していた「ホットビスケット」。
温かいほかほかふかふかのビスケット。

当時、漫画で見たそれはかなりの衝撃でした。それまでわたしが知ってるビスケットといえば薄くて固いビスケットでしたから。

わたくしは子ども心に思いました。(←綾小路きみまろさん風)
「アメリカの人というのは、なんと雑で気が短いのか。いくら面倒だからと言っても型で抜く時に生地を薄くのばす努力をなぜしない?それに焼きあがった後も、どうして冷めるまで待てずに食べてしまうのか?」と。

 

あの衝撃から30年、近所のスターバックスのガラスケースに並んでいる幻のそれを発見したのが今年の夏。
「これが、あの、海の向こうのアメリカの人々の作る、ビスケット!!」

 

実在したそれとの感動の再会に心震わせながら、その後、試作を繰り返しました。
形はイギリスのスコーンによく似ていますが、食感や風味はまるで違いました。

 

エブリディ・アフタヌーンティーで体重○割増ししたころ、ようやくレシピは完成しました。
30年間ずっと誤解していてごめんなさい、こんなに美味しいビスケット作るなんてアメリカの人々ってスゴイです。満足です。完。

 

・・・というようなことを繰り返します。

(個人内評価で完結できることが重要です。褒められて伸びたいタイプの人、なにか達成したい人には向かない趣味ですから参考にされませんように。)

 

 

そのほか最近これはと思ったものをあげると、
何かのエッセイ本に出てきたリンゴとセロリのサラダ、アニメ映画に出てきたニシンのパイ、魔法の映画に出てきたバタービール・・・

 

あ、みなさまどうぞよいお年を!

 

 

ginger_ale

 

 

 

 

 

 

2016.12.27 | BLOG

ヒント本 2

先週の札幌はまたドカ雪に見舞われ、またまた驚きました。
最後の最後までいろいろあった丙申ですね。

前回の丙申は60年前の1956年。
好景気の波が到来し「もはや戦後ではない」という言葉が流行したそう。

もはや戦後ではない、からぐるっと一回りしての今年は「神ってる」が流行語大賞に選ばれたそうですが、来年はどうかな?

2017年は丁酉。
丁酉の元日は、鳥が好きそうな玄米でも煎って、玄米茶で大福茶入れてみますか。

 

 

さて、ついでに。
たまたま人から借りて読んだ本ですが、ちょっと神ってる面白さだったので紹介を。

 

hajimetenotanka

 

『はじめての短歌』

穂村弘 監修/成美堂出版

 

短歌をつくる、あじわうための指南書です。

一般~プロの短歌を例にとり、よい表現とダメな表現が面白おかしく解説されています。
短歌のための本ですけれど、絵画をする人観る人にとっても詩歌の世界はわりと近いところにあるなぁと感じられる一冊ではないかと思いました。

 

気に入った短歌をひとつ紹介させてもらいます。

 

私(わたくし)は 日本狼アレルギーかもしれないが もう分からない

(田中有芽子)

 

味わい深いですね。

お正月休みにいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

2016.12.14 | BLOG

ヒント本 1

年内の展示を無事に終了しました。
こまごました用事は残っているものの、ことし一年間も良き機会と出会いに恵まれ、これといった難もなく年越しできそうです。
いぶりがっこを味わうように今、このしあわせ噛みしめています。ありがとうございました。

 

先週まで発送や来年へ向けての画材仕入れなど諸々で動き回っていましたが、ひと段落ついた途端、札幌はドカ雪に見舞われました。ギリギリセーフ!

例年になく、12月なのにほんとうによく積もりました。
窓の外のもりもりの雪を眺めながら、ここ2~3日、ヨモギ茶飲んでます。ゆっくり煮だして一日飲んでいますよ^^
温まるし後味も爽やかでいいです。

鉄瓶

 

さて、
最近たまたま読んだ本がよかったので紹介してみます。

 

『裸でも生きる』山口絵理子
インパクトある書籍名なので一瞬たじろぎましたが。
バッグ作りで起業した女性社長の奮闘記でした。
すごく有名みたいなので読了済みの人多いかな?と思いますけれども、わたしはAmazonのオススメ機能で最近見つけたのでした。

 

読んだ本

 

自分の心の声に素直に耳を傾けながら、道のないところに道をつくるひとりの女性。
問題山積みの見知らぬ土地で体ひとつで前進していく過程が記されていて、引き込まれて一気に読みました。

 

読みやすく書いてあるし、特にモノづくりでやっている人には共感できる部分も多いかと思います。
夢って実行することですよね。
ヒントの多い一冊ではないかと思います。

 

 

・・・バッグ欲しい(物欲)

 

 

 

 

 

 

冬至までもう少し。
年内最後みたいな挨拶を書きましたけど、ちょこちょこ書きかけてた文を年末へかけてもうすこし載せてきます^^

 

 

 

 

 

 

2016.12.09 | BLOG

冬のおもいで

気が付けばもう師走。
逃げ恥もいい感じにラストが見えてきたので、しばらくサボっていたブログ書きます。

 

今年の札幌はとにかく早々に雪が積もりまして、もう街は真っ白です。
夕暮れ時になるとホワイトイルミネーションが素敵ですよ。

雪を見るといつも、パウダーシュガーとかメレンゲとか生クリームとか、フワフワお菓子っぽい美味しいものを連想してしまうんですが、そんな気持ちが神様に通じたのか、きな粉のお餅をたくさんいただきました。わーい^^

きな粉団子

これぞしあわせの極み!
きな粉の香ばしい香りと、わらび餅とのコンビネーションがたまりません。

和風お家カフェを満喫しました。抹茶ラテと一緒にいただきましたよ。
ごちそうさまでした。

 

わたしが生まれた土地は農村で、大人たちは夏忙しく、冬は家でゆったり趣味に時間を費やしました。
雪が降りはじめると、祖母がおやつを次から次へと作ってくれるとても楽しみな季節です。

わらび餅も、祖母がよく作ってくれた嬉しいおやつの一つでした。
黒砂糖を細かく砕いたのをかけて食べていましたが、時々、それにあんこやきな粉をプラスすることもありました。
素朴な味だけど本当に美味しかった。

 

他にも羊羹、かりんとう、笹餅、ドーナツ、お饅頭、クリームパン、ケーキなどなど。
クックパッドのない時代にどうやって作り方を仕入れていたのかフシギだけど、とにかくいろいろな種類のおやつを食べさせてもらいました。

そしてそれが市販のものとは比べ物にならないくらい美味しかったので、祖母は味覚の天才なんだとわたしは常々本気で思っていたのです(笑)

 

そういうわけで、あんこ系のお菓子は今も相変わらず、市販品であれ以上ものに出会ったためしがないです。

それがたとえ、とらやの羊羹でも、空也の最中でも、六花亭のぼた餅でも、うさぎやのどら焼きであってもね、心の中で「なかなか上手くできた代替品ですな」と思いながら(失礼!)いただいている自分がいます。
生意気な子どもですね。もう子どもじゃないけど。
慣れ親しんだ味というのはそういうことなんだなと、この季節になるといつも思う。

 

特に祖母の作る羊羹を語らせたらね、たぶんわたし谷崎潤一郎に負けないです。

わたしの愛した羊羹はですね、温度の低い部屋で何日も寝かせて熟成しなければならないので、外気温がぐっと下がる今くらいの季節でないと作ってもらえませんでした。
寝かせる前はまだ小豆の香りとお砂糖や水飴のくどい甘さが別々に立っているのが、時間が経つとすべてが調和するように上品にまとまります。

いただく時は、羊羹として完成したその豊かな甘味の邪魔をしないよう、アメリカンよりも薄く薄くお茶をいれるのが自分流のこだわりでした。(煎茶でアメリカンって、ないですね。超薄いってことです。)
自分史上この上ない最高級でファビュラスなティータイムの思い出です。

 

ばあちゃんの羊羹、作り方を習っておけばよかったなぁ。
いや、もう一度でいいから味わいたかった。

 

回想に耽った師走のひとときでした。

 

 

 

 

 

※祖母はまだ生きてます。

※でも母経由で数年前に「羊羹なんざもうゆるくないし、ようこしらえんわー」って宣言されました。まぁ時代も移り変わりましたしね、習い事とか祖父との関係を見つめ直したりとか諸々で忙しいみたいです。

 

 

 

 

 

 

2016.09.25 | BLOG

絵からはじまる

『美人画づくし』が発売になりました。
ぜひ、ぜひお傍に一冊置いてやってくださいませ。

甘夏の写真

「美人の絵」ってどんなイメージが浮かびますか?

ちょっとハナシ逸れますが、
わたしは、美人の絵といえばそりゃ三浦屋の幾代太夫です。
最高位の美女だそうですよ。
もちろん見たことはないですけどね。
きっとすごい美女なんだろうと想像しています。
(※)幾代餅

なにがいいかって、純粋な魂とその在り様が描かれているところがいいです。
売り物買い物という設定が意味するところは、それはむしろ無意味なのだと暗示させるところにあり。人と人とが、ちゃんと対等に描かれているところが清々しいです。

ところで、どうして清三さんは最初、実際に会ったこともない女性に想いを寄せることができたんでしょうかね?
ここがちょっと無理があるようにも思われる設定なんですけれど。

もしかしたら絵って、人の心の余白の部分に作用するんじゃないかな。と思うわけです。
行間のスキマに作用して文脈を柔軟にしたり、それによって、それまで形を成していなかったものがひとつの新しいオブジェクトとして描きだされたり、反対に、木炭の吸着作用みたいに余白クリーンアップしてくれたり、みたいな。

そう考えると清三さんのひらめきみたいに始まった恋心も、もとは清三さんの中に蓄えられていたものであって、無理な設定ではないと言えるかと。・・・うーん、でもやっぱりどうかな? 笑

ともあれ、純粋に他者を愛せるって、人として成熟していてこそ。
どんなに時代が移りかわっても「美人画」から始まるこの噺、人気ネタであり続けるといいなと思います。

 

 

 

 

 

 

2016.09.08 | BLOG

朝日

去年ですけれど、はじめて軽井沢へ行きました。
雑多な観光地みたいなイメージをもっていたんですが大間違い、美しいところでした。
夏はとうに過ぎていましたがちょうど紅葉の季節でした。

到着した日に軽く散策してまわったところ、「旧軽」と呼ばれるエリアに「SAWAMURA」というひときわ人でごった返しているレストランを見かけました。その日はすでにお蕎麦を食べたばかりで満腹でしたから、翌日、朝食を求めて行ってみました。街や道路はすいている方がいいけど、食事をするなら混んでいるお店がいいと思いませんか?

お店の中は今まさにパンの焼きあがる空気で満ちています。
深煎りのコーヒーとホットサンドとフレンチトーストをオーダーしました。
冷え込んではいるものの快晴です。
わたしたち以外にお客さんもいなかったので店内を見てまわり、青空と紅葉がよく見えるテラスに面した窓際席に決めました。

食べたパンの写真

空気はしんとして、まだ斜めに差しこんでくる朝日が店内の木製の床とテーブルとを一面金色に照らしています。金色の光と床に落ちる陰影とのコントラスト加減がドラマチックで。『あしたのジョー』の最期のシーンくらいドラマチックで。といったら言い過ぎですけど。けど、コントラストのはっきりしたものに視覚を刺激されると、どこか「ぱちん」とリセットされるような、そんな感覚ってありますよね?

とにかくその奇跡のようなロケーションをひとり占めで、しばしの時間を過ごすことができました。
いうまでもなくパンは味わい深いものだったし、コーヒーも淹れたてをいただきました。

こうして軽井沢にたどり着くまでは、実はかなりバタバタだったのです。特に出発の前日などは本当にツイてない一日でした。打ち合わせやら、作品発送やら、もうひとつ打ち合わせやら、納品やらオープニングパーティーやら。おまけにこの日の昼に集荷に来る予定だった運送屋さんが来なかった。翌朝にはわたし飛行機に乗る予定でしたから、泣く泣く、夜のオープニングパーティーは乾杯直後に退席。(あぁ、パーティーのお料理一口も食べられなかった!)そんな調子で、そんな擦り減ったキモチと体を引きずりつつだったんですが、がんばって良かった。
まるでサプライズみたいな時間をもらえたと思わさった瞬間でした。サプライズ朝日。パラダイス銀河ってありましたね。関係ないか。

そういえば、前に生徒さんから聞いたんですけども「センセ知ってます?神様ってのはね、いないんですってよ」とのこと。
知らなかった・・・。では、サプライズみたいに素晴らしくお天気が良かった時はですよ、誰にお礼言ったらいいんでしょうかね?誰か知ってる?

 

 

 

 

 

 

2016.09.07 | BLOG

におい

このあいだの個展のとき、在廊の合間にいくつか美術館へ行きました。

恵比寿の美術館へ行った日、帰りに雨に見舞われたときのこと。その時はもう駅には近かったんだけども、あまりにもひどい降りだったので近くのカフェへ一時避難することにしました。

ランチタイムもそろそろ終わるくらいの時間帯なのに店内にはお客さんがたくさんいました。ソファ席もあり、寛げる雰囲気のお店です。一見して女性客が多く、そのビジュアルに相応しくふわ~っと(でも主張の強い)メープルシロップやバターの香りに迎え入れられます。

街の写真

ソファ席は一杯だったので入り口近くのテーブル席へ。手渡されたメニューをざっと見て、隣の席の女子2人が食べていたリコッタチーズのパンケーキも横目に見ながら、わたしはタコスが乗っかった具だくさんのサラダっぽいご飯(料理の名前は忘れてしまいました)と食後にアイスコーヒーをオーダーしました。

窓の外の雨足の具合をみながらタコスが乗っかった具だくさんのサラダっぽいご飯をわたしが平らげている間も、同じように後から後から、びしょびしょの傘やカバンを持って入ってくるお客さんがありました。近くのオフィスからテイクアウトのために来るサラリーマン風の人とか、待ち合わせに遅れながらもようやくたどり着いた風の人とか。

雨に濡れたその人たちが入り口から入ってくるたび、むんとするような雨の匂いがまとわりつくように入ってくる。都会だろうが田舎だろうが雨は雨の匂いがしますね。その度に店の中の空気はリコッタパンケーキの甘い匂いと夏の雨の匂いが一瞬、突然混じり合う。
それでその一瞬の間、なにかすごーく遠い記憶の中の何かがひょっこり顔を出しそうになるんだけど、すぐにシロップや何かの匂いがそれを遮ってしまう。まだちょっとも出ていないのに被せ気味にポコン!と頭を叩かれるモグラたたきのモグラみたいな感じで。
もどかしい。
うーん、なんだったかなぁ。

店を出てから、雨の中を漕いでいく気になれず、その次に行こうと思っていた美術館へ移動するのはやめてアトレの中の書店へ。雨とくりゃ本でしょ、というのは田舎育ちだからです。たぶん。
最近の書店はかゆいとこに手が届いてますね。レジのすぐ横にカフェコーナーがあったりするのが、もう珍しくない。それとも、ずっと前からそうだったのか。それはともかくそのお店も、もう夕飯時の時間帯だというのに混んでる。みんな雨から避難してここに陣取ってるのかなぁ。

袋に入った雑誌を片手に今度はホットコーヒーを買ったところで、思い出した。思い出した!

中学生のころ、友達と近くの街の遊園地へ遊びに行く計画を立てていたんだけど、その約束の当日、朝から雨だった。
けっこうなひどい雨なのに、やめておけばいいのに、楽しみにしてた約束だったものだから行ったんです。そして2人とも夕方には足元からなにからびっしょびしょになって、帰りのバスまでの待ち時間は、近くの大型スーパーのフードコートで暖をとるハメになった。「やっぱり雨降ったね。」「そうだね。」

その時の、店内の甘い匂いと衣服にまとわりつく雨の匂いがどうもミスマッチだったというだけの、愉快でも不快でもない、特にこれといった思い出ですらない記憶の断片でした。

匂いって、かなり昔のどうでもいい記憶にまでアクセスするもんなんだなぁ。それとも、雨の日だと心が退屈さに耐えかねてそういうそう動きをするんだろうか?そういうのありませんか?
でも、うん、思い出してすっきりした・・・

・・・。

えーと、でもちょっと待って。あの時代にパンケーキはなかったはず。
それにその時のお店って、たしかドムドムバーガーだった(!)
では、あの甘い匂いの記憶の正体は一体?
うーん、なんだったかなぁ。

 

 

 

 

 

 

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